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小説や漫画中に出てくる、科学的な部分の解説です。
科学的な知識を要求する本では、詳しいことを知っていればより楽しめる場合もありますし、また、作者が間違っていると考えられる部分も時々見られます。
私は非科学的な話も好きなので、科学以外認めないと考えているわけではありません。
しかし、現実的な話を書いている場合においては、ちゃんとしていてほしいと思う部分もあります。
あまり気にしすぎると話を書くのが面倒になってしまう気がしますが、科学的裏づけのある話は別の見方からもよい作品として評価されることになるでしょう。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」で見上げる夜空は、8月の星空に間違いなく、数日単位で劇中の日にちを推定できるそうです(竹内薫氏がブルーバックスで書いてたと思います。タイトル失念)
- 月齢
ときどききどき三日月が真上(真南?)に見えることがあったり、半月が12時前後何時間でも見えてる場面があったりする気がします。
三日月なら、夕方から西の空に見えていて、数時間で沈んでしまいますし、半月なら夕方南に見え、真夜中の12時に沈みます。
- 衝撃波
よく風圧と解釈しているものを見かけますが、衝撃波の名前のとおり波であり、波はその場からほとんど動きません。(海の波も"表面波"とよばれる波で、やはりほとんど動いてはいません。)
衝撃波は、空気(場合によっては水などでもいい)を伝わっていく疎密波と呼ばれるもので、空気の密度が濃い所と、薄いところが交互になるようにして伝わります。疎密波は進行方向に対して平行方向に移動することで力を伝えます。疎密波に対して、進行方向と垂直方向に移動しながら力を伝える、波として想像しやすい波は、空気などを伝わっていくことは出来ません。一度ずれた空気は、もとにもどろうとする反発力を持っていないためです。対して、疎密波ならば、圧縮された空気は元に戻ろうと膨張しますし、膨らんだ空気はもとに戻ろうと収縮します。その繰り返しで疎密波は伝わりま
す。ドミノ倒しみたいなかんじ?
ちなみに、人間の体が音速を超える話とか大好きです。
偶然見たポケモン(一発変換だと歩毛門)のアニメで、光速で動けるモグラが出てました。
それはちょっと、と思いましたが。(そういえばゴールドクロスも光速でしたね
…)
あと、古橋秀之著"タツモリ家の食卓"(ライトノベル。一応SF)にて、「ハイパーウェーブの悲鳴を上げながら基準界面下に潜航、超高圧の深エーテル中を5億光速で突進」などという文章が読めます。光速マニアはぜひ。
- リニアガンとレールガン
リニアガンはおそらくリニアモーターカーと同様の仕組みを用いた方法で、磁石を並べておいておき、そこに電磁石を搭載した車体(弾丸を飛ばすための台?)を置き、それをモーターが動作するのと同じように、電磁石のN,Sを切り替えて物体を加速させる方法です。
リニアとは、線形(直線状)という意味らしく、円形だったモーターを直線状にしたものを、直線状の動力=リニアモーターと呼ぶようです。
レールガンは、電磁力と似た力なのですが、2本のレールの間に飛ばす物体をはさみ(もしくは物体を押し出す台をはさむ)、そこに垂直方向から磁場をかけます。そして飛ばす物体に電流を流すとローレンツ力という力がフレミングの左手の法則より掛かり、その力で加速されます。こちらは磁力同士の反発ではないので、リニアガンとは別物と考えていいと思います。
- レーザー他
- ブラジルエクスプレス
文句はないけど、いずれ解説したいです
秋山瑞人著"EGコンバット"にて、月の中心を通るトンネル「ブラジルエキスプレス」があり、そこに落ちてしまった主人公らが元の入り口まで戻ることをあきらめ、逆がわまでたどり着けば出られるのでは?という話がありました。
月なら中心は高熱を持ってはいないはずだし、コリオリ力もずっと小さいのでそのへんは問題ないんじゃないでしょうか?
- 猫が大気圏に突入するとどうなるか
同上。文句ではありません。じっさいは大気圏突入のための計算について。
秋山瑞人著"猫の地球儀"より。
- 時を駆ける狂犬
桜坂洋の"All you need is kill"で、時間がループする仕組みについて書く予定です。
- ツンデレと活性化エネルギーの関係
すいません、まちがいました。もういいです
活性化状態よりも励起状態にしたほうがよかったかな?
2つの画像の拡大版ポテンシャル図 ツンデレ図
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